「俺の人生壊しやがって」「うるさい」事件前、子ども怒鳴る容疑者、夜中に大声も こども園襲撃

 大分県宇佐市四日市の「四日市こども園」に刃物を持った男が侵入し小学生の男児(9)を含む3人が負傷した事件で、男が事件前に大声を上げて近隣を走り回るなど不審な言動を繰り返していたことが1日、分かった。銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された無職射場(いば)健太容疑者(32)は「園に入って暴れたり、切り付けたりした」と供述しているが、不審な言動もあり、宇佐署は責任能力についても慎重に捜査を進めている。

⇒【画像】襲撃事件があった「四日市こども園」の周辺

 事件は3月31日午後3時20分ごろ発生。同園は保育所と幼稚園の機能を併せ持つ認定施設で、空き教室で学童保育も開設している。当時は春休みで園児はおらず、小学生27人と職員24人がいた。

 県警などによると、射場容疑者はヘルメットをかぶり、何かを叫びながら2階に侵入。刃物と竹刀を振り回し、子どもたちは1階の非常口などから避難した。射場容疑者は民家の敷地内などを通って逃走し、駐車中の車を奪おうとした後、近くの路上で宇佐署員に取り押さえられた。

 近隣住民らによると、射場容疑者は園近くの自宅で両親と同居していたが、最近は1人暮らしだったという。自宅で「俺の人生壊しやがって」と叫んだり、外にいる子どもたちに「うるさい。ほかで遊べ」と怒鳴ったりしていた。自宅周辺で夜中に大声を上げて走り回り、上半身裸で竹刀を振っていた姿も目撃されている。地域のカラオケ大会に「うるさい」と怒鳴り込んだこともあるという。

 両親によると、小中高時代はいじめに遭い、高校1年時に中退。就職はせず、今も自宅にこもる状態が続いていた。昨年7月に相模原市の障害者施設で殺傷事件が発生した直後は、家庭内で「犯人の気持ちがよく分かる」と話したという。

 宇佐署は1日、園を実況見分し、侵入経路などの鑑識を進めた。2日、射場容疑者を銃刀法違反容疑で大分地検に送検する。

=2017/04/02付 西日本新聞朝刊=

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