鵜久森、一振りで決めた=恩師へ球団へ、感謝の劇的弾-プロ野球・ヤクルト

 打席に向かうヤクルトの鵜久森の心には燃えるものがあった。同点の十回1死満塁での代打に、「やってやろうという気持ちしかなかった」。須田が投じた初球の直球を迷わず振り抜くと、打球は一直線で左翼席へ飛び込んだ。

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 自身初のサヨナラ打が、劇的なグランドスラムとなった。チームは四回以降ホームが遠く、九回1死満塁では山田、バレンティンが連続で凡退。重い空気を一振りで一掃した。

 愛媛・済美高では長距離砲で鳴らしたが、日本ハム時代は6本塁打と伸び悩んだ。プロ入り後も気にかけてくれた高校の上甲監督は、2014年に死去。1軍での活躍を見せられなかった無念の思いを胸に、かつてのフルスイングを取り戻そうともがいてきた。

 杉村チーフ打撃コーチは「ひたむきに取り組む姿勢が結果につながった。積み重ねが実ったね」と笑顔で祝福した。15年オフに日本ハムを戦力外となり、トライアウトでヤクルト入り。「拾ってもらった立場。恩を返したいという思いで毎日やっている」。恩師へ、球団へ。感謝を忘れずにバットを振り続けている。

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